ライター・コマツマヨのブログ

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”させていただく症候群”って知ってます?

こんにちは、コマツです。

 
 

実は先日、タレントや芸能人が数ヶ月間ある地域に移住するという番組で、ある俳優さんが、

「こんにちは〜、あっ僕俳優をさせていただいてます◯◯と申します〜。」

といって、様々なお店やお家を訪ね歩いていました。

番組内では「一軒一軒丁寧に自己紹介をする◯◯…」と言うふうにナレーションが入っていましたが、私はこの一連の場面に

 

「俳優を『させていただいてます』?」

「30歳にもなって、『俳優させていただいてます◯◯です』とな?」

 

と、すごく違和感を感じました。

 

なぜなら、このようにやたらと「させていただいてます」を連発するの光景に遭遇するのは・アルバイトしている高校生・アルバイトしている大学生・フリーターらしき若者・大学を卒業したての新社会人など、かなりの高確率で“正しい敬語が使えない若者”だったから。焼酎バーの店長をしていた20代の頃、アルバイトで大学生の子を数人雇っていたときのことですが、ある男の子が、お客さんに「君は今何してるん?大学生か?」と聞かれ、「はい!大学行かせてもらってます!」と元気良く答えていた。そして「なに大学や?」と聞かれ、彼らは迷わず「関大行かせてもらってます!」と答えていました。また別の彼はお客さんとの会話の中で「今大学生させてもらってるんですけど、来年就活なんで教免(教員免許)とっとこうかと思ってるんすよー」「今度教育実習で◯◯中学行かせてもらうことになりましたー」「医者ならしてもらおうかと思ってるんですけどー」と話していました。そんな、やたらめったら「させていただきます」を連発する大学生たちの会話に違和感を覚えた遠い昔のことを、この移住番組を見てふと思い出しました。

 

もちろん私は敬語のスペシャリストでなければ、マナー講師でもないですし間違った敬語を使っていることもあります。きっと。おそらく。でも、20歳も過ぎて大学も3年か4年通って、アルバイトの一つでもしてたら敬語を話す機会も学ぶ機会も多少は多くなってくるだろうし、途中どこかで気づいてもおかしくないだろう。と思っていたら、この番組に出ていた俳優さんは30歳というんだから驚き。テレビに出ている人や目上の人と接する機会が多い役者さんでさえこうなんだなぁと色々考えてしまいました。

最近、例の元気いっぱいタレントの不倫報道がマスコミを賑わせていますが

彼女が行った謝罪会見の中でも、“させていただきます”を連発していましたよね。

「〜行かせていただき」「〜お話もさせていただき」など、とにかく”させていただき”が多かった。

 

これ、させていただきます症候群って言うんだそうですよ。

造語だとは思いますが。

 

「させていただきます」を辞書で調べてみました。(以下引用)

「自分の行為が相手の許容の範囲にあるという、へりくだった遠慮がちな気持ちを表す。しばしば相手に配慮しながら、自分の一方的な行動や意向を伝えるのに使われる」(明鏡国語辞典

 

つまり、了解を得る必要がない場合や了解を得る相手がいない場合は使う必要がない言葉なんですよね。

とすれば、やはり先ほどの俳優の「俳優させてもらってます」や

大学生の「大学行かせてもらってます」なども大いに間違いということになってきます。

これって敬語の中では間違いやすい代表的なものでもあるらしく

丁寧語のつもりで間違って使っている人が非常に多いんだそうです。

 

これって知ってる人からすれば

『とりあえず「させていただきます」って言っときゃ丁寧だから大丈夫だろ』

って感じに聞こえてなんだか逆に不愉快に聞こえてしまいそうですよね。

「誰にさせてもらってんねん!」と。

まだ世間や社会を知らない大学生ならまだしも、30歳近くになって平気でこういう言葉を使ってしまっているのなら

やっぱりちょっと問題だなぁと思ってしまいそうです。

勢いや愛想の良さだけでここまで来たのかな?とか、腹黒い私なら思っちゃう(笑)

 

他にも

×拝見させていただきました

×お休みさせていただきます

×説明させていただきます

×使わせていただきます

×携わらせていただいてます

なども、押し付けがましい「させていただきます」の仲間なんだとか。

 

丁寧に話したい、へりくだっているところを見せたいという気持ちはわかりますが

やっぱり適度に上手に使わないと逆効果になってしまいますよね。

 

そういえば余談ですが、渦中のタレントさんは

「元気の押し売り」

なんていうあだ名をつけられていたっけ。

 

「させていただきます」の連発も、丁寧の押し売りと言えそう。